切迫早産にて入院その①
産前の話です。
妊娠中期となり妻も大きくなってきたおなかを抱えながら家事をこなしてくれています。
そんな中またしても事件です。妊娠中であり上の子をどこか遊びに行くことが減ってしまったので多目的ホールでお笑い芸人のイベントに行くことになりました。有名芸人が集まる為ここぞとばかりにいい席を取るため必死でチケットを取りました。
運よく前の方の席が取れ安心して当日を待ちました。
当日車に乗り込むも季節は4月下旬なのに天候はみぞれ。しかしながら娘の笑顔に気分は上々の妻をみて安心しながら会場に向かいました。会場はお笑い芸人が笑わせてくれて楽しいひと時を過ごせました。天気も回復し太陽が出ており妻も少し買い物がしたいとのことで不安ながらも雑貨屋、ベビー服等を見回り購入して最後に夕飯のおかずを買って帰りました。家族みんな笑顔だった記憶がありました。私も笑っていたんだと思います。もうすぐ家族が増えるんだと嬉しくなっていました。
翌朝妻の体調に変化が。
娘が学校に行くのを見送り私も会社に行こうとした矢先、どうやら微出血があるとのことで即座に病院連絡し妻を抱えながら車に乗せすぐさま救急外来へ駆け込みました。
いろいろ検査を行い、絶対安静の下で赤ちゃんが生まれてこないように経過観察をしますと言われ即入院となりました。会社には電話で午後に出勤する旨伝えひと段落。
原因としては動きすぎだそうです。
上のお姉ちゃんの時は何もなかったので夫婦そろってドキドキでしたが入院で一安心です。
がしかし、ここからが問題です。
荷物です。
緊急用に一式そろえていましたが持ってくるのを忘れました。
当然怒られるわけです。
ひたすらに頭を下げ謝りながら荷物を取りに行ったのを覚えています。
段取りの悪さを怒られ入院した安堵から一気に悲壮感でいっぱいになりました。
家に帰りバッグの確認をします。
入院バッグを届け安堵していると病院の看護師さんより電話があり「生理用品持ってきてください」とのこと。「わかりました」と答えるもここで問題発生。生理用品の種類がわからない。
言われた通り整理用品を広げてみるも何が何だかわからない。心臓がバクバクし始め呼吸も浅くなり冷や汗まで出てくる。ひたすらにどうしようしか出てこない。電話するにも集中治療室に居て電話に出れない。スマホで調べてもわからない。仕方なく袋が空いているものを持っていく事に。
が電話できないはずの妻からお叱りの電話。
妻のイライラが伝わり立っているのもやっとな状態。通話終了。涙がとめどなく出ていたのに気づき情けない自分を憂いていたのを覚えています。
そんなに怒らないでとも言えず切なかったです。
常に不安にさらされている妻に申し訳ない気持ちで胸が張り裂けそうでした。
ただ、妻が入院した為家には私と娘となり一層家の事をしっかりとやらねばと考えてました。不思議なことに妻とおなかの赤ちゃんの心配は当然あるものの憂鬱な気分が若干晴れている自分にも気づいてしまいました。ただ自分がこの時産前うつであることに気づいていなかっただけですが・・・
こうして、妻がいない間娘との二人三脚が始まりました。両親は車で五分ほどの所に住んでいるため多少の援助はありましたが高齢の為あまりあてにできません。私が仕事帰りに迎えに行き夕飯をよばれて帰る日々でした。しかし、仕事に家事に娘の学校の事と両立しなければならず必死でした。時に娘と食事に行ったりデパートで買い物したりこれはこれで良い時間でした。忙しいながらも凄くリフレッシュしてました。
妻も早々に一般病棟に移り連絡もたやすくできる為しばらくは安心して生活できていました。ひと月ほど入院し母子共に安定しているとのことで退院の許可が出ました。うれしさとなんとも強烈な不安、悲壮感憂鬱感に襲われながら妻が返ってきました。またしても問題発生です。
切迫早産その②に続く
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